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続” 急遽”!遠方へ不動車となったビートを引き取りに伺いました。 で、不動の原因とは・・・トラブルシューティング編。

2019年11月14日

お預かりしてきた個体を早々にセイフティーローダーから降ろし、手押しにて工場内に移動。

 

さっそく不動の原因を探るべくトラブルシューティングに取りかかりました。

 

メンテナンス履歴を拝見しましたが、現在までの走行距離は2.2万キロと大変少ない個体です。

バッテリーを交換してIGスイッチON。しかし、その際に点灯する筈のメーター内の警告ランプが総て不点灯・・・? (-_-)

ユーザー様のお話では、今回不動となる1ヶ月前までは何の問題も無くエンジンは動いていたとのことです。

また、JAFにて診て貰ったところ、ディストリビューター本体に電気が通電されていないとの情報もユーザー様から頂きました。

 

そんな訳で電気系統から調べた結果、確かに電気が遮断されておりました。

フューズを交換にて再びスターターをクランキングするもエンジンは相変わらず始動不能。

ECU取り付け部位を調べてみると、何やら見かけない配線がECU本体に介入してあり、調べて診ると、この部位のトラブルも発見!関連パーツを交換にて対応・・・。

恐らく一時的過電流が原因と推測できます。※スピードリミッター解除系?

上記手当にてメーター内の警告灯の不点灯は解消しました。 (^_^;)  しかし、未だエンジンは始動不能改善の兆しは無く・・・。”(-“”-)”

 

電気系が改善しても駄目ならば、残るは燃料系のトラブルが疑われます。

画像奥の丸いフタのような部位が燃料ポンプです。

フタの色からしてここ最近交換されたようですが、IGスイッチをオンしても燃料ポンプからの作動音は聞こえず・・・。( ゚Д゚)

 

取り外してみると、燃料ポンプの外観はご覧の通り錆が付着しており、調べてみるとポンプ本体も動いておりません。

 

また更に燃料ポンプ取付口からタンク内側を覗いてみると、中はご覧のように錆・腐食にて瀕死の状況となっておりました。

 

たとえポンプ交換にてエンジン始動は叶うも、タンク内がこの状態では、当然、燃料をシリンダー内に送り込む役目を担っているインジェクターに錆が詰まり、「デトネーション(異常燃焼)発症」は必至かと思われます。(~_~)

若しもそうなれば「エンジン本体のオーバーホール」が必須項目となります。

 

この後、始動テスト用ポンプを取り付けて取り合えずエンジンは無事始動しました。(^^)/

 

しかし、引き続き点検していると、何と経年劣化により「燃料ホースが破裂」しそうな状態を発見!! (>_<) 

当然!この機会に燃料ポンプやタンクと共に新しい物と交換となります。

只、若し今回、当初の予定通り長野から自走していたら、最悪は高速走行中に車輌炎上も考えられましたので、小生、ほっと!胸を撫で下ろしている次第。 (^^;)

 

旧車の場合、見た目や少走行距離を目安だけで、現状態の良し悪しは判断出来ないと言う事です。

 

 

 

読んでいただいてありがとうございます。

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