close >>

成約車白ビートの納車整備。「セミコンプリートパッケージ」メンテナンスのご紹介となります。

2020年04月07日

宇都宮市のK/S様にご成約頂いた、「セミコンプリートパッケージ」販売の納車整備の一部の様子をご紹介いたします。

 

 

K/S様は約4年ほど前に銀ビートを入手し、ビートライフを楽しんでお出で。また時折長距離にも使用とのことで、当店オリジナルのステンレス製キャリヤをご覧になりにお出でになりました。

 

その際、当店の無料点検にて「エンジン本体のシリンダーヘッドガスケット抜け」をはじめとする各部の瑕疵を発見。((+_+))

 

“(-“”-)” ご検討の結果。

今後もビートを乗り続けることを前提に、当店管理車両で前オーナー様が既に各部に手を入れている下記のビートを購入頂く事となりました。<(_ _)>

 

 

当店で前オーナー様に販売してから15~6年が経過しましたが、その間にはエンジン本体&ミッション本体のオーバーホールをはじめ、エアコンフルメンテや外装同色全塗装も施工済みの個体となります。

 

※前オーナー様はDIY好きで、オイル交換を含めて簡単なメンテナンスや、社外部品を用いてのモディファイ等もご自分で作業されてお出でのご様子でした。

 

しかし旧車の場合。過去に一度や二度のパーツ交換を施工したからと言って、新車登録時から29年目という年数からすると、再び同じ個所のメンテナンスを要す事は必定となります。

 

 

約7年前に当店でエンジンオーバーホールを施工されましたが、ヘッドカバーを取り外してみると・・・。前オーナー様に対しては大変失礼な物言いかとは思われますが、正直、オイル管理状況が余り宜しく無く・・・ご覧の通りオイルスラッジが酷く・・・。 (-_-)

 

正直、好きでの作業と専門店の作業は別。当店では毎度のオイル交換作業は必ずリフトアップにて実施。と同時に、各部からの「SOS信号」を目視で受信しています。

 

⇒ここをクリックしてください。

 

話を戻しますが、今回の作業はシリンダーヘッドガスケット抜け防止対策も含めた、腰上のみオーバーホール(ハーフオーバーホール)を実施予定となります。

 

 

既存ヘッドのオーバーホールを実施しても良いのですが、時間の関係もあり、事前にオーバーホールを施工して置いた上記シリンダーヘッドASSYを組み込む事となりました。

 

 

シリンダーブロックについても、面測定を施工し、著しい歪等が無いかを確認後オイルストーン等を用いて若干の面修正他、ガスケット抜け対策も行いました。

 

 

タイミングベルト関係一式の交換も併せて実施致しました。

 

※「ビートのタイミングベルト交換は5万キロ毎に実施が鉄則」も、以前ブログで御紹介した「エアコン」同様に都市伝説となります。

( ^)o(^ )

 

詳しい理由をお知りになりたい方は、当店のブログの中で解説しているものが有りますので見つけて下さい。

 

その後エンジンに付随するインジェクターASSY他の未交換の燃料系や電装系パーツも交換により、エンジンの系のメンテナンスが一通り完了。

 

 

次に事前検車の際から判っていた、エンジン本体とミッションの間からのオイル漏れを改善すべく、トランスミッション本体を取り外しました。

 

クラッチ一式とフライホイールを取り外し、オイル漏れの定番箇所であるエンジン本体リヤ裏側の「クランクシャフトのオイルシール」を点検して診ましたがオイル漏れはなく・・・??。念のためにオイルシールは交換しました。

 

 

では、オイルの漏れは何処からかと更に調べて見ると、原因は最近定番となって来たトランスミッション本体のメインシャフトからのオイル漏れでした。

 

※実はこの白ビートはミッション本体オーバーホール1回と併せて、過去に2回のクラッチオーバーホールの履歴が御座います。

その際2回共にクランクシャフト裏側からのオイル漏れ発症との履歴を記憶しています。 (‘;’)

 

オイル漏れの短期発症の原因としては、お客様ご要望で装着した「クロモリ材質の軽量化されたフライホイール」と考えられます。バランス的問題と推測されます。

 

因みに当店でご要望があった場合、純正フライホイールの表・裏面をバランス調整をしながら削って物を使用しております。しかし特に上記の様な問題は起こっておりません。(*^^)v

 

 

そんな訳で、急遽、ミッション本体のオーバーホールを実施する事となりました。

 

 

過去にオーバーホールの実績がありますので、シンクロ等は其のまま再使用し、ベアリングやオイルシールと共に純正再販となったパーツの交換を実施しました。

※勿論!フライホイールも純正品に戻し、クラッチも再使用せず新品に交換しました。

 

 

車検を取得の後、初期慣らしを含めた試運転を50km×2セット行いました。

 

夕刻となりメーター照明を確認してみると、純正スピードメーター及び水温&燃料メーターの「指針のみ正常」で、「文字盤と外郭」の照明の不点灯を確認しまし、早々取り外して確認してみると・・・EL照明式に改造されておりました。

 

 

何とかならないかと一部の分解を試みましたが・・・改造品にて万事休す。

 

 

本来は新品のスピードメーターASSYを使用したいところですが、残念ながら既に入手はかなわず・・・。

 

試案の結果?

当店にてデモカーとして使用していたビートからそっくり取り外し交換する事としました。

※その際には走行不明車とならないように、「臨時分解整備記録簿」を発行し交換証明書としました。(^^)v

 

その後、各部を総合点検し、最後に純正ジャッキと工具を積み込み完成し、無事お客様のお手元へお渡し致しました。(*^-^*)

 

当店で販売するビートで「セミコンプリート」販売の場合の保証内容としては、一般保証と別に、エンジン本体及びトランスミッション本体については1年間又は1万キロ走行迄の保証となります。

 

 

 

 

ご覧いただき、ありがとうございます。

 

“成約車白ビートの納車整備。「セミコンプリートパッケージ」メンテナンスのご紹介となります。” への1件のコメント

  1. スズキ より:

     購入したK/Sです。改めて、納車前に念入りにメンテしていただいていることを確認しました。おかげさまで白ビート、快調です。ビートは2台目となりますが、以前のビートはドアを閉めるとバシャン!という音でしたが、2代目はドシン!という音。エンジン、ブレーキともにランクアップしたように思います。とはいえ1代目には愛着があって、その点2代目はこれから…というところです。

関連する人気記事

Since 2006 isomasa web site Japanese text only
Copyright(C) 2024 isomasa auto All Rights Reserved. This web site is supported by DOSANITE