コロナウイルスの蔓延で世界的な経済危機が訪れてしまい、全業種で苦境に立たされて久しい状況となっておりますが。
私どもの携わっている自動車業界もそのひとつです。
ビート誕生から30周年という節目を間近に控え、ビートの純正部品が再版されるという追い風が吹いたのも束の間、コロナウイルスによる製造現場の停止、各自動車メーカーの売上悪化、加えて豪雨や台風によるメーカーの部品製造拠点が甚大な被害を受けてしまったなど、数々の要因が重なったことで、ビートのみならず、各車種の部品の製造と供給が停滞している状況です。
そのような状況を受けまして、整備をご依頼いただいているお客様方には、部品の入荷待ちで整備を進めることができず、長期間に渡りお待たせしており大変申し訳ございません。<(_ _)>
上記は大阪府在住のA/Y様からお預りしている赤ビートのNEWエンジンとなりますが、実は8月20日過ぎに既に出来上がっております。
また、上記左側が千葉県在住のK/K様にご成約頂いた黄ビートのオーバーホール済NEWエンジンで、右側が茨城県在住のT/K様より総合メンテナンスでお預かり中の黄ビートのNEWエンジンとなります。
御覧のように、エンジン本体のリフレッシュ作業については比較的順調に進んでおり、8月22日K/K様分と連日コラボ先から出来上がって戻ってきております。また更に9月10日過ぎにも更にT/K様分といった感じではあります。
リフレッシュされたご自身のビートの姿やドライブしていることを想像しながら、今か今かと納車を待ち望んでおられる皆様の姿が目に浮かびます。
では何故その後の作業が滞ってしまっているのか?
実際に直近で起きている問題として数点あります。
各部のベアリング系の供給に於いては、当店で取り扱いのスズキ車なども同様に入荷の遅延しています・・・。クラッチ交換の際に交換必須の5百数十円のパイロットベアリングが1個でも揃わないと組み立て出来ない状況です。(~_~;)
また、ビートの場合。タイミングベルト関連のメンテナンスの際に必ず交換をする「アイドラーベアリング」などは、未だ入荷の目途経っていない状況のようです。※次期製作予定エンジン分は既に確保済みです。(*^^)v
実は先月20日過ぎの事ですが、エンジン製作をお願いしているコラボ先から「シリンダー判別センサー」がメーカー欠品でエンジン組み立てが困難との悲痛な叫びが・・・。そこで、急遽!当店の在庫部品2個を送り現在のオーダー製作分については凌ぐことが出来ました。( ̄ー ̄)
しかし、当店としてもコラボ先に提供した「シリンダー判別センサー」が入庫した9月11日までの間、タイミングベルト交換を兼ねたシリンダーヘッド関係のメンテナンスが出来ませんでした。
最近エンジン関係のメンテナンス記事がブログに投稿されないのはその様な理由でもあります。
ふたつ目は、エンジンマウントが入荷されてこない為にエンジン本体は仕上がっているのにも関わらず、車載のための組付けができないこと。
エンジンマウントのパーツをオーダーしたのは先月8月のお盆休み前でしたが、欠品の為バックオーダーとなっており実際には9月18日に総て揃う予定となっております。(@_@)
タイミングベルト関係のメンテナンスの際に必ず取り外す「エンジンサイドマウント、ラバー」は、過去に交換歴があっても殆ど上記の状態ですので交換は必須となるパーツです。
ビートをお乗りである皆様の中でも、「へぇ。そんなことがあるんだねー。まあ、ビートも古いからね。」と流してしまいがちな話ですが、それとは裏腹に、いかに部品のひとつひとつが重要であり、それが生命線であることを思い知らされる毎日です。
あれだけ願って叶ったビートの再版部品の中には、束の間の夢だったかの様に生産終了品、次回生産未定の表示となってしまった部品もあります。
それは、まさに「コストに見合わないから作れない」と判断され、「現実に失われたビートの一部」だとも・・・。
ビートを乗り続ける覚悟をされて整備をご依頼くださいました皆様は、ご自身のビートのみならず、乗り続けたいと願う皆様の思いを支えているのです。
その部品が注文から長期間入荷しないことはイレギュラーなことですが、部品が生産されなくなってしまう状況の中、私どもとしてもビートを乗り続けるために、様々な問題に立ち向かっております。
簡単に得られるものは簡単に失ってしまい、やはりいいものを作るのには時間と手間がかかります。
当店としても皆様の覚悟に応え、よりよいビートを後世に残すべく、的確な整備を確実に行うためにお時間をいただいております。
長期間に渡りお待たせして大変申し訳ございません。重ねてお詫び申し上げます。m(__)m
よりよいビートライフの為に、手元に無い時間は思いをはせて、その思いは手元に来たら大切にできるように、お待ちいただく時間もビートの楽しみとしてお過し頂ければ幸いです。
長文になってしまい申し訳ありません。
ご覧いただきありがとうございます。
Since 2006 isomasa web site Japanese text only
Copyright(C) 2024 isomasa auto All Rights Reserved. This web site is supported by DOSANITE
お疲れ様です。暑い日が続いておりますが、
朝晩はようやく秋の気配も…
ブログの記事を拝見しました。
部品の欠品など厳しい状況が相変わらず
続いているようですね。本当に大変な時期ですね。
当方も磯崎様が仰るように、日々「思いをはせて」
おります。そして、納車までにビートのための車庫
を自作でコンクリート舗装しようと悪戦苦闘しています。(なかなか上手くいかず大変です。)
どうぞ、黄ビーの整備、引き続き、宜しくお願いします。😀
説得力あるなぁ。出来上がったエンジンの写真見れただけで幸せ。
コロナや天災の影響が大きいです。
その中で頑張ってらっしゃる御社があるからこそ、ビートを長く乗るために必要不可欠であると思います。
いろいろと大変だとは思いますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。