埼玉県在住のS/Y様にご成約頂いた110型バージョンZの納車整備の様子、その最終章のご紹介させて頂きます。
前回は「フューエルタンクCOMP」交換作業の後に無事にエンジンの始動が叶いました。その後初期慣らしを兼ねたロードテストを行い、各機関の操作具合に異常が無い事を確認の後に工場に戻りました。
早々にリフトアップにて、水漏れやオイル漏れの有無の確認作業を実施。結果、特に問題は見られず一安心。(^^)/
そして納車整備作業は最終段階へ突入!残る作業はタイトルにもある様に「イソマサORGロールケージ」の取り付けと「幌/スクリーン」の張替えとなります。
先ずは「イソマサORG4点式ロールケージ」の取り付けとなりますが、何度かの仮付を行いながら前後左右からテンションを掛けながらフロアー部分の穴あけの位置決めを行います。
電動ドリルを用いてフロアー4隅に穴を開けます。
フロアー外側には当て板を取付けてロールケージ本体の補強を行います。
程なくして「ロールケージ」の取り付けが完了。※現在、イソマサORGロールケージの販売は休止中となっています。
続いては幌スクリーンの張替えを行います。
この個体については数年前に前オーナー様が幌/スクリーン及びウエザーストリップ交換を済ませおり、特に大きな痛みも無い良好な状態でしたが。新オーナー様にお渡しする際にはリスタートを図るという意味も含め、交換を選択しています。(^_^)v
※一寸したことの様ですが、交換を怠れば総じて良い結果は生まないことを小生は知っています。
さて、幌スクリーンの張替え作業開始となります。(注” 最近は幌スクリーンと共に総てのウエザーストリップを行ってからガラス位置の調整を行っても、雨漏れが止まらない状況が増えてきました。※その様なことも有り、当店では丸い囲みの水が入り込みそうな部位に独自の雨漏れ防止対策を施しています。
※こちらの囲みの部位にも同様の対策を施しています。
また、幌交換作業施工の際には雨漏れ対策として、フロントピラー側と両サイド3本ずつのウエザーストリップ交換は必須となります。経験上、目視で使用可能と思い再使用して、雨もりが止まったことは一度も御座いませんでしたので・・・。(;^ω^)
幌を張替えする際に何時も思うことが・・・張替えの際に取り外した部品のうちリベットなど消耗交換部品を省き、再使用する訳ですがが・・・。
この部分横並びに6本の「タッピングスクリュービス」を取り付けて、幌の位置を固定するのが正規の取り付け方法となります。
しかし、検車のご依頼等でご入庫されるビートの中にはどうも固定の為の「タッピングスクリュービス」が明らかに取り付けられていない個体も時折見かけます。
上記は参考画像となりますが、幌の折り返し部分に幌骨の位置に来るのが本来の取付位置となりますが「ズレ」ていますね。
上記は参考画像となりますがこれが正規の取付状態となります。これで幌の取り付け状態一つで何にが判るかと言えば、過去にビートに精通した所で整備されてきたか否かが伺え知れる訳です。
因みにこの度の当店施工での仕上がりはこの様な感じです。
作業完了の後、イソマサ車高キットの最終セッティングを行う為に再びロードテストを行い納車整備作業は総て終了となりました。※ロールケージなどを装着した際には剛性も変わる為、セッティングも微妙に変わりますので・・・。
いよいよ本日、10月9日(日)に晴れて店頭納車が決り、小生も大変興奮しております。(^O^)/ 納車に時間が掛かって仕舞い申し訳御座いませんでした。m(__)m
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下記は「専門店が販売するビートは高い」の記事でご紹介した一文となります。
「待ってました!!」とばかりに、今度は何処に眠っていた?と思われる超低走行距離の個体などが続々と登場し始めます。
当然、そのままでは寝ていた個体は売り物にはなりませんので、「簡単なお化粧直し」が行われるわけですが・・・
※誤解しないで頂きたいのは、旧車に限らず一般中古車でも不備のある個所の補修や改良を施して販売をすることは一般的です。
その中でも「古い車(壊れている)」のイメージが浸透しているビートは、外装表面の補修塗装や、幌/スクリーンなどを交換するといった、一見シャキッとするので、逆に少し知識がある人には、特に良質車に見えます。内装の劣化が少なく綺麗ならば尚更です。
◎良質車を見分ける際には「幌の取付状態」なども参考になると思います。( ^)o(^ )