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新年はリフレッシュが叶ったエンジン&ミッション搭載作業から その2

2025年01月10日

旧車を維持してゆく為には経年劣化の事実に目を背けず、確りと整備を施してから楽しまれるのが肝要。またその際には、「旧車であることを深く理解した専門店」で施工されることをお勧め致します。

 

T/H様が長く所有されている黄ビート。総合的に普段からの確りと整備を心掛けており、走行上何ら問題は見受けられません。それでも今後もビートをとの思いから細部の経年劣化を懸念され、ご相談を頂いた結果。比較的に部品の供給がある段階で「エンジン及びトランスミッション本体」のリフレッシュを行う事になりました。

 

その作業の様子を引き続きをご紹介いたします。

前回の記事でご紹介しましたが、ユーザー様の思いとは裏腹。今回は再構築作業の際に既存エンジンの腰下側が再使用出来ないという現実を突きつけられてしまいましたが・・・(*_*;

 

対応を重ねた結果。昨年末にリフレッシュが叶ったエンジン本体が製作コラボ先から戻って参りました。

そして年明け早々作業再開となりました。

車体への搭載を前に行う作業は補器類の取り付けとなりますが、その際に重要視しているのが「既存装着補器類の再使用の可否判断」となります。

 

この個体については「先回り予防整備の必要性」の主旨をご理解いただけているのか?<(_ _)> オーナー様が積極的に先回での部品予防交換を推奨されておられ、ここ数年以内にに交換済部品が多数装着されています。

なので、それらの部品を総て再使用してと言う考えが一般的と思われますが・・・実は旧車の世界では「そこに大きな落とし穴」が待っている場合も少なくないのです。

その点を踏まえプロショップである当店では、再使用又は新品交換の見極めを確りと行うことにしております。

 

その中でも特に気を配りたいのが時としては高回転を維持した状態で多用される「A.C.GジェネレーターASSY」やエアコンの「コンプレッサーCOMP」など回転を伴う電装部品です。

不思議なもので?リフレッシュが叶った元気モリモリエンジンに追従すべく活躍しようと頑張るのでしょうか?、何故かこのタイミングで活動限界を迎える場合も時折見受けられます・・・

 

これらは、例え実車が少走行であっても「経年劣化」を考慮して交換を選択しています。

例えば実車の走行距離はご覧の通りで、新車から36年目を迎えようとしている個体としては非常に少走行車で使用であってもです。

 

それから程無くしてエンジン&トランスミツション本体を車体へ搭載の為の準備が整いました。

 

そして無事車体への搭載が叶いました。

その後は下回りの各部配線の結線や水回りの配管等を行います。

事前の話しの通り、今回はオーナー様が直近に各部多数の部品をリフレッシュ交換されてましたので、水回り関連については直接エンジン側に出る入るのホースは別として、「ウォーターパイプCOMP」や「ラジエターCOMP」「エクスパンションタンクCOMP」等については再使用としました。

 

上面側についても同様の作業を行います。

ご覧の様に「EACVバルブASSY」なども直近で交換済ですので再使用としました。

エンジンを取り外した際には燃料ホースの一部表面に亀裂発症が診られた件、お客様が直近通販で購入された社外対策品とのことでしたが・・・当店で使用している「バージレギュレーターリターンホース」(イソマサ対策部品)と交換して対応させて頂きました。

 

電装系の部品である「ディストリビューターASSY」。こちらについても過去に交換履歴が視られますが、エンジンのリフレッシュ化に際して「調子の良し悪し」を左右する重要部品との考えから、敢えて交換を選択させて頂きました。「ハイテンションコードCOMP」は目視判断にて再使用としました。

 

今回の整備内容はオーナー様の整備に対する特別なスキルの高さが個体の各所に伺えたので、交換予定部品の再使用と言う形を取らせて頂きました。しかし、通常お預かりする旧車ビートで考えると極レアケースとなる事をご承知おき下さい。何故なら若しも本来の調子が出ないような時には、真っ先に各再使用部品からの点検となり余分な時間も費やしかねません。

※「旧車あるある」古いオーディオの配線を抜き差ししただけで、突然電源が壊れるなど機械や部品の不可思議現象も旧車では多々起こり得ますので・・・ (-_-;)

 

この後は初期慣らしを兼ねたテスト走行を行い、ある程度の慣らしを終え良き状態を確認出来次第、オーナーのT/Hご連絡を差し上げる予定です。

 

 

 

ご覧いただき、ありがとうございます。

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