旧車を維持してゆく為には経年劣化の事実に目を背けず、確りと整備を施してから楽しまれるのが肝要。またその際には、「旧車であることを深く理解した専門店」で施工されることをお勧め致します。
新規で御来店のお客様の黄ビート。
運転席側のパワーウインドが動かなくなり、何時も車検をお願いしているディーラーで「パワーウインドウモーターASSY」を新品交換。しかし操作時に「ヒューズ切れを発症」。
構造的な部分に過大な抵抗があると判断、その対策として中古で「ドアパワーレギュレーター」を交換するも一向に改善の兆しは無く・・・
その結果再びヒューズ切れの際に交換して下さいと、多数の未使用のヒューズを渡され納車。お客様自身で様子を診ることに (*_*;
しかしその後も症状は全く改善されず、むしろ当初と比べて頻度が高まって仕舞い如何にもならず・・・万事休す! ”(-“”-)”
その状況を改善させたいとのご相談がありこの度御来店頂きました。
上記お話を伺った後に取り合えずドア回りを分解して点検を行いました。
先ずは交換済みの「パワーウインドウモーターASSY」を取り外して在庫の新品で動作のテストを行いました。
※どれがとは申し上げられませんが実は最近、純正新品部品の「初期不良」も大変多く・・・
その結果。既存装着されていた「パワーウインドウモーターASSY」に異常なし。でついでに中古で交換済みの「ドアパワーレギュレーター」の作動状況も確認しましたが問題は無く・・・ですが一向に症状は改善せず。
となると残るは配線の断線気味?ではないかを疑います。そこで「フロントドアハーネスワイヤ」の右側及び「キャビンハーネスワイヤー」を交換する以外に改善の方法は無いと判断しました。しかも配線各部が劣化しての症状なのでどこで断線ショートしているか判りませんのでフロント側を全部です。
但し、既に新品部品は無いので他の車体から取り外しておいた中古部品で交換してみることに。
交換作業の際には座席やブレーキペダルCOMP、クラッチペダルCOMP、アクセルペダルセット等も取り外しての作業となります。
更には室内に限らずボンネット内の各部品も取り外しての交換大掛かりな作業となります。
室内についてもご覧の通りエアコン関連のユニットも当然外しての作業となります。
今回の作業でお預かりした際には追加で「コンビネーションメーター」のメンテナンスも承りました。内容的にはスピードメーターASSYのリビルド化、PIVOT様製タコメーターASSYの加工取付と共にフューエル&テンプレッチャーメーターASSYの交換等を行いました。
完成の後は走行した際に各部に不具合が無いかを確認するとともに、走行中、停車中でパワーウインドウを時折上下に動かして異常が無いか?の作動も行いました。
一般道路における各状況を想定したテスト走行を何時もの様に約50km程行い。その後は工場に戻り各部の最終チェックを担当整備士が行い作業は完了となりました。
ビートは立派な旧車!当然!配線の経年劣化は否めませんので、追加での電子機器装着は極力避ける事を当店ではお客様に強くお伝えしています。
ご覧いただき、ありがとうございます。
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