安い・高いでは語れない、この車でなければ味わうことのできない感覚がある。アナログ車は操る楽しさが満載です。
旧車を維持していくためには、経年劣化という事実から目を背けず、確実な整備を施したうえで楽しむことが肝要です。またその際には、「旧車であることを深く理解した専門店」による施工を強くお勧めいたします。
昨年5月にはエアコン関連のリフレッシュを目的にお預かりしましたが、今回はエンジン本体およびトランスミッション本体のオーバーホールにてご入庫頂きました。
当店のブログでは、エンジンとトランスミッションを同時に整備する内容が多く見受けられるかと思いますが、これは意図的なご提案でもあります。
その理由は明確です。
エンジンのみオーバーホールを実施し、トランスミッションをそのままとした場合、一定の確率で後追いのようにトランスミッション側のトラブルが発生するためです。

オーバーホールにより本来の性能を取り戻したエンジンは非常に力強くなります。
しかし一方で、トランスミッションは新車時から未分解のままというケースも多く、内部構成部品は確実に経年劣化が進行しています。
その状態で負荷が増したエンジンと組み合わされることで、これまで表面化していなかった不具合が一気に顕在化するのです。
トランスミッションをオーバーホールする主な目的は以下の通りです。

・シール類の劣化によるフルード漏れの防止
・ベアリング劣化による走行時の異音(うなり音)の解消
具体的には、メインシャフトCOMP挿入部の「オイルシール(22×36×7)」(イソマサ対策部品)の劣化がオイル漏れの原因となり、
「ボールベアリング(60/22)」の摩耗が異音の原因となるため、これらは確実に交換を行います。
※これらの症状は走行距離に関係なく発症が見られます。

・シフト時の異音(特に2速〜3速〜4速間でのガッチャン音)
こちらは操作時の負荷蓄積により「シンクロナイザースリーブセット」が損傷することで発生します。
症状の有無に関わらず、当店では「各シフトフォークCOMP」「各シフトシャフト」を新品へ交換しています。
なお、以前はこれら部品に対しWPC処理やDLC処理を施工しておりましたが、現在は走行距離が多くなるお客様には推奨しておりません。

・将来的に高確率で発生する速度計の指示不良
これはメーター本体ではなく、トランスミッション内部の樹脂部品破損が原因です。
当然ながら速度計が作動しなければ車検には通りません。
当店では、10年先まで安心してお乗り頂くことを前提に、非売品の「イソマサ対策部品」にて対応しています。

これらの施工によりリフレッシュされたトランスミッションは、再構築されたエンジンと組み合わされ、車体へと搭載されます。
エンジン単体ではなく、駆動系全体を一つのユニットとして捉える。
その考え方こそが、長く安心して楽しんで頂くための要となり、「本来の性能を取り戻したビートは、“走る楽しさ”そのものが別物になります。」
作業は続きます。
ご覧いただき、ありがとうございます。
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