引き続き、秋田県へ納車される白ビートのメンテナンスの状況のご紹介となります。
現車はH3年式 走行31,700キロの個体となります。
下記内容は当店に負担での納車整備の様子となります。
進行状況及び今後の予定についてお客様にお送りしたメールの内容となります。
M/T様
作業は順調に進んでおります。
当店負担にて整備予定の箇所の一部をご紹介いたします。
◎クラッチオーバーホールを実施しました。
(カバー・ディスク・レリーズベアリング・パイロッドベアリング・クランク裏側オイルシール交換を含む)※理由として、現状特に問題は無く作動しておりますが、新車から1度も変えていないようで、私的感じだとあと1万キロ位いで「じゃららじゃら音」※ディスク面のダンパースプリング音やジャター音等が出そうですので・・・。
◎左/右ドライブシャフトASSY交換しました。
※現在は運転席側が少し傷んでいますが、先々を考えて両方共にリビルト新品に交換としました。
◎タイミングベルト/WP関係一式交換を実施。※前オーナーが購入時、走行5,000キロにてTベルト関連を交換して貰ったようですが・・・。
但し、施工場所が一般整備工場だったらしく、タイミングベルト関連周辺を点検していたところ、各部に技術スキルに問題が有る様な処理が見受けられました。
不安なので各パーツの再使用を避け全部品交換する事としました。
で、実際に作業してみると何と!タイベル関係のボルト・カバーあるべき部品が切除されており、更に締め付けトルク関係も適当な状況。「シリンダー判別センサー」も当然交換されていませんでした。
結果として「タイミングベルト」と最低限の消耗パーツのみの交換状況だった様です。”(-“”-)”
ビートの心臓部であるE07A は高回転エンジンですから・・・付焼刃的な中途半端な整備をすると、エンジン本体破損等の重大な瑕疵を招きかねません。(-_-;)
しかし、流石に走行3万キロのエンジンですね~。エンジンヘッドカバーを取り外してみると、ご覧の様にカーボン・スラッチ等の汚れは少ない綺麗です。(*^_^*)
しかし、更に作業が進むにつれて瑕疵は続々と現れます。(;^ω^)
上記画像左下が折損したままの「スタッドボルト」となります。※推測ですが前回のタイベル交換時に折ってしまい、コーキングで誤魔化したのだと思われます。
こちらには本来金属製のカバーが取り付けられています。経年で錆びて中々ボルトが緩まずに折れてしまい、更にそのボルトの抜き取りをせずに、面倒だとステー本体を無理やりむしり取ってしまったのでしょう・・・。
当店の処理としては、折れたボルトの抜き取りを行った後に在庫のパーツ取り付ける予定です。
やれやれ、矢張り深く踏み込んで大正解!でした。(*^。^*)
エンジンを守るために次に大事な部位である「水回り」については、経年を懸念して
◎ラジエーター本体やサーモSW、全ウォーターホース、ウォーターパイプ含む水まわりパーツ全交換としました。
◎クラッチホースの交換。純正品がないのでイソマサオリジナル品ステンレスメッシュ製にて対応しています。
◎ブレーキ系に於いてはディスクパッド・ステンレスメッシュブレーキホースに交換。
またブレーキキャリパーピストンの強制的に作動させての点検他を総ての車両に実施しています。
※特にリヤ側のキャリパーは毎日乗っていても突然焼き付きました。
小生実体験済!(怖)(^_^;)
その他についても順次確認し不安な要素があれば対策をして行きたいと思います。ご納車迄今しばらくお待ちくださいませ!!<(_ _)>
以上送った文面の一部です。
読んでいただいてありがとうございます。
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