ビートの定番「あるある」メンテナンスのご紹介となります。梅雨時から酷暑時にビートが発症し易いエンジン不調例となります。
今回のご入庫頂いた個体の現象としては、走行中にアクセルを踏んでも加速しない時が何度か有り、その際タイミングに依ってエンジンストールする場合もあったとのこと。
その原因として、先ず第一に疑うのが「メインリレーASSY」です。メインリレーASSYが不良になると燃料ポンプが作動しなくなります。従って今回の入庫の際の現象が総て当て嵌まります。(@_@)
メインリレーASSYを現車から取り外して調べて見ると、本体には「2006.07.01」と記してあります。これは恐らく前回交換の際に記入したものと思われます。それにしても前回の交換から既に16年が経過しています。
実際に取り外した「メインリレーASSY」の断面を調べて見ると。(@_@) 経年劣化にて基盤の断面の盛り半田部分に輪切れが見受けられます。
この輪切れ部分が原因で、劣化が進むと酷暑時などに於いて基盤の導通不良(接触不良)を引き起こし、上記トラブルを発症します。
また「メインリレーASSY」が完全に不良になればいいんですが、気温が下がったりすると何事も無かったように正常に戻ることが問題です。(~_~;)
対策としては「メインリレーASSY」を新品に交換して一応の解決を見ることになります。
しかし、ある程度走行を重ねたビートの場合に於いては「上記同様の現象」を発症しつつ、別な部分にもその原因が考えられます。
それは上記画像にある「ステアリングロックASSY」の一部分である「配線側の接点部分不良」です。
只、この度お預かりした個体の実走行距離は8万7千キロと比較的低走行の為、「ステアリングロックASSY」の一部分である配線部分からの発症は考えずらいのですが、折角お預かりしたのでこのタイミングで双方共に交換する事としました。
しかしビートの純正部品供給にあたっては配線部分だけの供給が無く、「ステアリングロックASSY」の製廃以降。当店では「イソマサ対策部品」にて(配線のみの部分対応)とさせて頂いております。※部品のみの販売はしておりません。
この度のメンテナンスでは定期交換部品である「メインリレーASSY」と共に、先回り予防整備である「ステアリングロックASSYの配線部分」を交換した事に依り、「ビートあるあるエンジン不調」の電装部位の不安の回避が叶いました。(^O^)/
ご覧いただき、ありがとうございます。
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