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走行上は問題無いのですが・・・エンジンをO/Hする訳けとは?

2015年04月13日

埼玉県のS/A様の銀びーのエンジンです。

この車両は新車からご所有ではなくS/A様で2オーナー目です。

現車は最終モデルH7年式 110型  バージョンZ 走行57000キロの個体。

 

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エンジン本体以外で約2年前から現在迄に各部を殆どメンテナンス(新品パーツに交換)済です。

今回のメンテナンスは、タイトルの通りま正に走行に際しては特に問題は無い様なのですが、エンジンをフルオーバーホールを実施する事となりました。

 

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で、今回のコンセプトは、エンジンを「出来る限り新車時の状態へ戻す」です。

症状としては、始動後、暖まるまでに多少ノイズ「シャリシャリ音」が気になるエンジン。
※おそらく少走行にて長期間エンジンを始動させない時期も過去にあったかも知れません。

エンジン内部のオイルの油膜が薄くなった状態にてエンジン始動すれば・・・。
※S/A様の名誉の為にお話ししますと、通常全く気にするようなノイズではありません。(‘_’)

むしろ他車両において、もっとノイズ及びエンジン音は大きい個体も沢山存在します。(-_-;)

 

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オイルメンテが良いのも手伝って取り外したピストンはピカピカ!

 

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しかし今回は再使用せず、フリクション製表面WPC処理タイプを使用する事としました。

※リング関係はDLC処理を施したピストンKIT(66.15ミリ/659.88CC)

 

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先ずはカムシャフトの状態となりますが、アレあれ~、一寸!何コレ?

 

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画像を拡大して診ると、ビートのカムシャフトには良く見られる両端の「カジリ」を発症しておりました。 (-_-;)

ラッピング加工にて再使用も可能かも知れませんが・・・、今回は新品カムシャフトに交換する事となりました。

 

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その他ロッカーアームやロッカーシャフト等も点検して診ると・・・。

 

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矢張り摺動部分には結構酷い擦り傷がありました。

 

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ロッカーアームもカムリフト部と同様。走行距離の割に減りが大きいようです。

 

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上記画像はコンロッドメタル(ベアリング)とクランクメタル(ベアリング)です。

 

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メタルの摺動痕はご覧の通りとなっており

 

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エンジン始動直後の「シャリシャリ音」はこの傷が原因と断定できます。

 

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折角ですので、この機会にエンジンに付随する各センサー類も新品に交換します。

 

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EACVも新品交換。※中を開けてパッキン類を交換しても、最近は再発率が高いような気がしますね・・・。

 

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燃料をシリンダー内に送り込む役目のインジェクターASSYも新品交換。

 

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補器類を組み込み、NEWエンジンが出来上がりました。

 

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S/A様大変お待たせ致しております。<(_ _)>

本日、エンジンは組みあがりましたが、雨模様の為、足周り測定調整後、試走慣らしに入ります。

今週末の納車を目処の作業させて頂いております。

 

尚、当店のお客様の場合。S/A様のような感じでのメンテナンスのご依頼が意外に多い様です。

総て同じメニューではなくお客様のご要望に添ってお見積もりをさせて頂いております。(^_^)

 

 

 

 

読んでいただいてありがとうございます。

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