ビートはH3年5月~H8年1月迄販売。総生産台数33892台。そのうち約31000台がH3年~H4年の間に登録されました。
従って、平成5年以降の中古車探すとなると非常に少ないという訳で、殆どのビートが2009年の今年で車令18年目となります。
ビートの専門店を営んでいる小生の嫌いな言葉が→ビートはどこどこが弱いらしいね!
一体何を基準に仰っているのでしょうか?新車から18年も経過した車が何処も故障しない訳はない筈で!
小生、勿論!心の中でですが「一体何を語ってるんだ!」と、秘かに思ったりしております。(;^ω^)
それは・・・初期に登録された約31000台のビートが、毎週のように同じ部位のトラブルで入庫し始めたからです。
当然、当店が販売の為に仕上げている車両も同様の症状を発症して入庫してきます。
◎具体的には
エアコンが効かず、ステレオが鳴らず、ラジエーター水漏れ、各プラスティツクパーツ劣化、クラッチマスター・スレーブ液漏れ及び詰まりでのクラッチが繋がらない、ディストリビューター本体劣化によるエンジン不調等です。※ディストリビューターについては対策品であっても錆が原因での固着にて回転が重く、ロック寸前の駄目の物も出始めました。で、もしも、交換せずにそのまま乗りつ続ければ「タイミングベルト切れの要因」となり得ます。※要はベルトと一緒に回転部位の「ロック」に伴いベルト切れを起こすのが殆どだからです。従って、巷で存在する「強化タイプベルト」と言えども同様の結果となり得ると思います。
次にブレーキキャリパーの引きずりで特に後ろ側が気つ”き憎く、燃費の悪化や加速不足などの症状が出ます。唯し、他のビートと比べる機会が殆ど無い為入庫時にデモカー等で乗り比べて初めて気つ”く場合が殆どです。
その他、前後ブレーキローター磨耗やブレーキマスター液漏れ、各ゴムブッシュ類劣化、燃料ポンプ不良、エンジンハーネス劣化断線、ECUコンピューター補修又は交換等etc・・・。
新車時からの不適切と思える装着場所のにより、熱害にてエンジン始動不能の原因となる事が多い「メインリレー」などもその一つです。
また外装系では幌/スクリーン及びウエザーストリップゴムの経年劣化による雨漏れで。※最近はFピラー部のラバー交換も必修!横だけでは雨漏れは改善しない状況となっています。
外装色ボケ・錆び、曲がり補修。また内装はD席シート背側生地破れ・穴あきもあります。
昨年辺りから特に強く感じる事があります。
それは以前、とある書物にも書かせて戴いたことのあるボディーに「曲がり・錆びの無い個体も大夫少なくなってまいりました。
それと、今現在行っているビートとは調整仕事などは殆ど無く、主な作業と言えば新品パーツの交換が殆どです。従って、上記のような部品交換をしながら販売車のビートを仕上げてゆくと、80万円位い掛かってしまう訳です。
まだまだありますが、まずはこれくらいで。^_^;
で、実際の状況をご説明するとこんな感じとなります。
直接は見えませんがカバーを外すと怖いですね~水まわりメンテナンスにて不良にて交換されたラジエーター本体の画像。
冬場などは通常走行の場合など水漏れしていても水温計は上がらず水温計が上がった時には万事休す・・・(*’ω’*)……ん?お風呂の空焚き状態にてエンジンの再使用不可となります。
銅2層式社外新品ラジエーターに交換。
クラッチマスターの画像。ビート位ですかね?軽なのに「油圧制御クラッチ」を採用した理由は、世界屈指のシフトフィールの実現の為でしょう・・・。でも、クラッチ液交換をまめにしてない場合、中はヘドロ状態となり最悪は漏れも、詰まりも起こります。※結果。クラッチ系制御不能に陥ります。
発売当初Tベル切れの多く発生したのは、ディスビ本体のシャフトが湿気で錆びてしまいシャフトがロック!するトラブルです。
結果的にはタイミングベルトが切れてしまい、シリンダーヘッドやバルブ交換などの、大掛かりなエンジン本体のメンテナンスを要する事となってしまいます。
上記メーターに写っている走行距離は22339キロと表示されていますが。こんなに少ない走行であっても、発売当初には上記の理由でタイミングベルト切れが横行した為、H10年~12年頃に集中して、メーカーのサービスキャンペーンにて!対策品と称し、無償にて「新品ディストリビューターASSY」の交換が施工された経緯があります。
ブレーキも気お付けたい部位!特に後ろ側のブレーキキャリパーのピストン固着は要注意!!
ブレーキも凄いんです。特に2枚目の写真リヤ側キャリパーの焼き付きが原因で、ディスクパッドは真っ白け炭状態と化しました。(>_<)
固着により引きずりを起こすと画像の様にディスクパッドが灰状になって仕舞い。当然!ブレーキ制御に悪影響を及ぼします。
因みに小生は高速の降り口手前で発症。突然!車体がスピンを起こし、危うく事故となりえるところでした。正しく九死に一生的体験でした。(~_~;)
ローター部分もご注目!F側は特に酷いですね~。半分位いですかね~ディスクパッドがローターに当たっているのは・・・。
タイミングベルト系のメンテナンスについても、ベルトだけの交換では駄目です!
上記写真は先日販売納車した車両のものです。
H16年/6万2千キロ時にタイミングベルトが交換された記録が有ります。しかし、納車点検時にオイル漏れ発見!調べてみるとカムシャフトのオイルシールからの漏れでした。現在の走行距離7万7千キロの個体ですが、結局、タイミングベルト関係一式を交換する事としました。
作業の際に判ったことですが、実は前回のタイミングベルト交換の際に、「ウオーターポンプ、アイドラー、テンショナー、シリンダー判別センサー等」が交換されておらず、サーモスタッドなどは既に寿命が尽きており、ウオーターポンプも回転が重く、恐らくこのままでは近い将来にポンプのシャフトがロックして仕舞い、「タイミングベルト切れを発症」する恐れがありました。
従って、今回のタイミング関連施工での交換は大正解でした。(^^)/
燃料ポンプとタンク内の錆び、乗らなければ良いと言う訳ではないですね!
旧車は特に気を付けて出来る限り、合間を見て動かしてあげることが肝要かと思います。
また、エンジンハーネスの断線にてエンジン始動不能や走行中のいきなりエンジンストール等も時折あります。
だんだんにはエンジンルーム内のエンジンハーネスも恐いですね~。ミッドシップエンジンですから当然!熱はこもり易いので!
メーターのネジの部分に注目! この部位に錆が出ている場合は特に要注意。
メーター裏側の錆・劣化も酷く、オドメーター、トリップメーター作動不良を引き起こします。
湿気で駄目になってしまいます。他電装品、オーディオ等も同様です。
上記画像は新品メーターとなりますが、本当はこんなに綺麗です。
T/Mも3速シフト時にギア鳴り多し!原因は操作ミスです。
また、余り乗らずに車庫内でエンジンだけか駆けている個体は要注意! ミッションケース内のメインシャフト取り付け部分のベアリングから「シャー音」が発生する確率が高くなります。※個体を動かさないと「ベアリングがオイルレス状態となるため」
基盤の色が黒ずんでいるでしょ!
熱害によって電解コンデンサーが液漏れを起こし、基盤を侵してしまいエンジン不調を招きます。
当店の販売車はこの様に1台ずつ丁寧に修理予防対策をして納車しています。
マフラー周りのトラブル続発中!
触媒上部ボデイーとの接続部分が振動が原因でヒビが入ってしまいます。アクセルを吹かした時のビビリ音は大体これです。
切断機等にて切断しないと錆びついている為、外れません。工賃は一寸お高くなります!
皆さんの自慢のビートも、このタイミングで奮発しリメイクをしてしまえば当分は安泰な筈です。
いえ、遣らないと駄目だと思います!純正パーツが今後はどんどん無くなって行きますよ!”加速度的にね!
これから・・・いや今直ぐ・・・にでもです。
私の仕事の一つには毎日、毎日、パーツリストをチェックてメーカー在庫の確認を行い、危ない(廃盤になりそうな)パーツの複数個を一旦ストックをします。そして当店のお客様に予防交換のご提案をしています。
結論として!リメークされた物を乗るか?ここでリメークして乗るか?。
これから先を考えれば選択肢「リメークを行いながら・・・」じゃ~難しくなって来た感を強く感じるな気がする今日この頃です。
読んでいただいてありがとうございます。
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