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明らかに人為的ミスと言わざる負えなく・・・? 更にその行為が招く悲劇とは・・・

2018年11月08日

ビートのエンジントラブルについてですが、古い個体ゆえ経年劣化が要因と言ってしまえばそれまでで・・・。

 

しかし、果たしてそれだけが確たる理由なのか?との疑問も正直御座いまして・・・。

 

今回は表題にもありますうに経年劣化と併せて、人為的ミスと言わざる負えない案件を確認しましたので紹介いたします。

当店では、不具合と判断したビートのエンジンを取引関連各位にもご協力頂き、「分解・検査」等を行っております。

で、その一例の画像が下記となります。

尚、画像については去る10月18日の記事の中でご紹介したエンジンの画像となります。
 

 

では、3枚の画像から読み取れる内容を活字でご紹介します。

 

画像1枚目※訂正、左ではなく右側カムジャーナル部分にご注目ください。

 

摺動回転傷が確認できると思いますが、画像2番目のバルブロッカーを上からシリンダーヘッドに被せてボルトで固定しています。

3番目の拡大画像をご覧頂くとハッキリと判ると思いますが、同じ形をした隣りとは感じが違いますね~。

 

そうです。右側のロッカーの部分が正常で、左側にはカムシャフトと同様に摺動回転傷が確認出来ます。

では、この傷が出来た原因は?と言えば考えられる事は二つ・・・。
◎3番目画像参照、白い膜の様なものが上下に確認できますね~これは液状ガスケット。

液状ガスケット等を♯1ジャーナル部に塗布にて組み上げた為、潤滑油の通り道を妨げた為に「油膜切れ」を起こしこの様な状況となった。

 

※通常この部位に液体ガスケット等を塗布する事はしません。しかし、小生はやってしまった理由を知っていますが、説明するとお時間が掛かりますので今回は割愛とします。
◎もう一つはタイミングベルトを必要以上に張り過ぎた為、摺動抵抗が増大した。
※アクセルを吹かすと「ヒュンヒュン」音がする個体は要注意です。!

 

 

これにより、当然部分的に抵抗は増加し、正常作動が妨げた状態で一定期間の期間を経て、エンジン腰下のクランクシャフトへも影響が及び、そのお知らせとしてオイルシール部分からオイル漏れを発症したと考えられます。

 

最後に一言!

今回の様に通常使用時には異音等も確認されず、分解して初めて判ると言うビートの完成度の高さには頭が下がります。m(__)m
 

 

 

読んでいただいてありがとうございます。

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