埼玉県在住のJ/T様にご成約頂いた黄ビートの納車整備の様子のご紹介となります。
夏季休業に入り時間に余裕が出来たことも有ってか?、書き終えたブログ記事を見直していると・・・。
日頃店長から、社長!余り詳しく書かないでと止められている内容を結構ご紹介しちゃっているような気がします。(*´ω`*)
(-_-)/~~~ピシー!ピシー! 夏季休業明けに添削される部位もあるかもしれませんので悪しからず。(@_@;)
水回り・燃料系の整備を済ませてエンジン、ミッション本体を車体へ搭載の為の準備を進めます。
※上記はトランスミッションケースを洗浄中の画像となります。
納車整備の様子その5では、このところ余り深く内容をご紹介していなかったトランスミッション関連についてのお話となります。
一般的な場合はシンクロナイザースリーブ損傷により「シフトチェンジの際のガリ音」や「走行時に起こるベアリング音や振動」また「本体からのフルード漏れ」の改善を目的に施工依頼を賜ります。
現車は元々が自社管理車両の為各部の整備状態も良好であり、既存ミッションについても「操作性」等にも一切問題も無く、また「ベアリング異音」も皆無。
では、このタイミングで当店がトランスミッションをオーバーホールをする理由とは一体何んなのでしょうか?
①今は操作上問題が無くても、必ず近い将来、上記で紹介したトラブル発症が見込まれること。
➁ここ数年で交換必須となる部品が相当数製廃となってきた為、部品が揃う内に作業実施の意向。
③納車の後、ミッション本体(デファレンシャル部分を含む)のオーバーホールともなれば作業費用も高額となること。
上記3点が主たる理由となります。( ..)φメモメモ
では再び作業内容へ話を戻します。
最近メーカー在庫が無くなったしまった「3~4速のシンクロナイザースリーブセット」や約7年程前に製廃となった「5速シンクロナイザースリーブセット」などは、操作の際に常に多用する部位なので「絶対に新品交換したい部品」です。ビートのミッションをオーバーホールをする本来の理由だと言っても過言ではありません。
従って、当店では以前から近い将来に両部品共製廃となる事を想定し、一部を「イソマサ対策部品」で対応にあたっております。しかし、総てを揃えることは難しい状況です。※尚、部品単品での販売は行っておりません。
「各オイルシール」、「ベアリング」と共に「シフトフォーク」や「シフトフォークシャフト」「ロッキングボール」等ももれなく交換します。
もう一つの懸念材料、それは今後発症が予想される「スピードメーターの指針不動」。それは「メーター本体」や「車速センサー」が原因では無く、ミッション内部の構成部品の損傷での発症です。
発症ともなれば車検も不合格となります。(@_@;)
上記ご説明の通り当店のこだわりは「内部交換部品の充実度」に重点を置いており、既存部品の使い回しは極力避けています。
※壊れた原因を探求して診ると、殆どの場合「交換を怠った部位」に問題が生じているからです。(~_~;)
クラッチ音について
総て「純正部品」を使ってクラッチオーバーホールを実施した直後であるにも関わらず、アイドリング時に「カラカラ、ガラガラ音が」あれ!ちょっと大きいかも?と思われる現象で、クラッチペダルを踏むと音は消える。そしてペダルから足を外すと「大き目のガラガラ・カラカラ音」が再び聞こえる。”(-“”-)”
実は純正部品であっても組合せ次第で上記症状を発症。(@_@;) 当店では数年前から気付ていて既に対応済みですが、小生を含めスタッフ全員が毎日ビートに乘っているからこそ解決に至ったと自負しています。(^O^)/
新車発表から30年間という歳月は、高精度な純正部品であっても精度に陰りが出るという具体例だとも・・・。
※また上記の現象は交換作業施工の後「経年経過のビートについては半ば標準装備的なこと」であり、クラッチ操作に支障をきたすものではありません。
ミッション本体と合体前のNEWエンジンの様子となりますが、取り付けてあるクラッチ系部品は精度と耐久性を考慮し、総て純正部品を使用しています。
エンジンとミッションを合体し、各配線を含む補器類をセット完了にて搭載準備完了。
搭載前の「ドンガラな車体」の画像となり、いよいよエンジン本体&ミッション本体の搭載作業開始となります。
程なくして車体への搭載し、足回りの各部品の取り付けも完了!!
ホンダ純正MTF-Ⅲトランスミッションフルードの給油完了。
一見!簡単な作業のように思えますが、給油量の微妙な違いで、シフトフィーリングが微妙に変化することをビート専門に扱う当店では知っています。
うちの店長のビート遍歴をちょっとご紹介します。
現在は11台のビートを所有し、それらの総走行数は今迄になんと延べ約150万キロ程!!という強者。また通勤を兼ねて乗っている110型に於いても既に約50万キロを走破中となっています。
当然これだけ乗っていれば今起こりえるビートトラブルに直面することも屡々あり、旧車特有の痂疲に即対応が要求されます。解決するには兎にかくその実態に直面することが近道です。
従って「イソマサ対策部品」の開発にあたっても小生も含めて「自分の為、いや自分達の為」にとの思いで日々探求しています。
各部の配線や微調整を済ませた後、NEWエンジンが素晴らしい咆哮を奏でました。(^O^)/
ご覧の頂いているように納車に向けての重点部分の作業を終了し、納車整備は終盤となってまいりました。
更に作業は続きます。
ご覧いただき、ありがとうございます。
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