過去に数多くのスポーツカーを乗り継いでこられたK氏。そして約7年前にビートに出会ってからはすっかり嵌りっ放しだそうです。
オープンカー特有の解放感に魅了され、季節を問わずほぼ毎日フルオープンにてお仕事先へに出勤され。
また休日ともなれば、愛車を操りながらの自然散策とビートをフル活用されておいでです。
そのようにビート愛に溢れているK氏からのご相談内容は、タイトルにもある様に「2速から3速へとシフトチェンジする際に出る「ガリ音」を改善したいとのこと。
では「ガリ音」の発症する原因とは? ”(-“”-)”
上記画像手前がメインギヤシャフト側と奥のカウンターギヤシャフト側となりますが、シフトチェンジ操作の際に起こるギヤ間の回転差を整える役目を担っているのが「シンクロナイザースリーブSET」です。
この「シンクロナイザースリーブSET」に「キズや変形」が生じて起こる症状です。
軽微な症状の場合はミッションフルードの交換などを施し多少の改善が計れる場合もありますが、多くの場合一度鳴りはじめると段々音は大きくなり、またその際に手に伝わってくる「引っ掛かり感」も増大します。
そして、その「ガリ!」は、どんなタイミングで起こり易いのでしょうか?
一般道を走行する際の様に車速に合わせてゆっくり確りとシフトチェンジ操作していれば問題無いと思われますが、しかし峠やミニサーキットなどでのアグレッシブな走行を強いられるシチュエーションとなるとそうも言ってはおられず・・・。
シフトチェンジの際の一寸したタイミングのずれが原因で思わず「ガリ!」とシフトミスを起こしてしまうのです・・・。
ご多分に漏れず運転はド素人の小生も、過去にセーフとアウト双方の状況を何度となく経験しました。(;^ω^)
旧車ビートのトランスミッションオーバーホールを実施する本来の意味とは?
一般的には走行距離に関わらずケース内の各オイルシール、ベアリング、シフトフォーク、シフトフォークシャフト、シンクロシャフトスリーブSET等の交換を行い、内部パーツのリフレッシュを行います。
それによって経年劣化等で起こるトランスミッション本体からのオイル漏れや異音発症の予防と操作性向上を狙っています。
尚、上記ご紹介のパーツの中には既に製廃となった物も何点か含まれて折り、そのパーツを交換しなければオーバーホールをする意味を満たせません。
※当店では不足部分については「イソマサ対策部品」を用いて対応しています。
今回は前回のオーバーホール作業からの期間と走行距離も短めの為、各「シンクロナイザースリーブSET」と「ベアリング」、「オイルシール」等は交換とし、その他の各パーツについては目視及び測定確認を実施し、問題無きパーツは敢えて再使用としました。
またクラッチ関連については耐久性・製品安定性を考慮し、前回同様純正パーツにて施工としました。
クラッチ関連パーツをエンジン側フライホイールへ組み込み作業完了。
その後トランスミッションはエンジンとドッキングした後に車体へ搭載されました。
初期慣らしを兼ねた試走を行い、問題無き事を確認し、K様へご納車させて頂きました。
そして今週末に点検を兼ねてのトランスミッションフルード交換にお出で頂きました。お迎えした際には満面の笑みと共にビート最高!!とのお喜びの声を頂きました。
この度も当店をご指名頂きまして誠に有難うございました。m(__)m
最後に一言
生誕30年を経過した現在、「再販部品」を含めた純正部品を常時購入にて予防も兼ねた「先回り整備」を実施し、維持して行くのが旧車となったビートが唯一存続出来る道だと思っております。
ご覧いただき、ありがとうございます。
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