旧車を維持してゆく為には経年劣化の事実に目を背けず、確りと整備を施してから楽しまれるのが肝要。またその際には、「旧車であることを深く理解した専門店」で施工されることをお勧め致します。
専門店の役目とは、各部をどのタイミングで整備するのが愛車にとって有意義なのかを都度的確にご提案させて頂くことです。
当店の管理ユーザー様の赤ビートが車検でご入庫されました。
当店にて管理させて頂いているビートは総て、過去の「整備履歴を活字と画像にて管理」させて頂いております。
この度車検でご入庫頂いたこの赤ビートの場合は、今から12年程前の車検でお預かりした際に一度「リヤキャリパーサブASSY」左右の交換履歴が有ります。確か当時は既に一度製廃に成り3年程経過し、当店最後の新品在庫品を装着させて頂いたと記憶しております。その後の車検の際に一度オーバーホールを施工した履歴が有ります。
そして今回の入庫では再び左/右「リヤキャリパーサブASSY」交換をご選択頂きました。
その理由としては現行再販が叶い現行新品で入手可能なので、ここで新調して置けば向う10年先迄は安心と安全を得る事が出来る為です。
上記は前・後ブレーキのに制動制御の役目を担う部品の一つである「マスターASSY」。数年前からゴソウダンパーツとなっておりましたが、本年1月初旬にメーカー在庫が無くなり新品での入手が叶わなくなりました。
こちらに付きましても「リヤキャリパーサブASSY」などと同様に定期的に「オーバーホール」や「ASSY交換」を行わなくてはならい消耗部品でもあります。
この個体は近年既に交換済なのですが、今回は敢えて早めのオーバーホールを施工しました。材質が「アルミ」の為、経年使用では本体内側のピストンが摺動部位の摩耗劣化も懸念されます。従って比較的早めにオーバーホールを行い長持ちさせなければならないのです。
しかし、こんなに気をつけているのに「使用不能」となって仕舞ったら・・・(*_*;
でも、心配は御無用!当店では約5年程前に代替部品(イソマサ対策部品)を開発済です。※但し、部品単体での販売は行っておりません。<(_ _)>
続いてはクラッチの制御系の整備となります。
上記は「クラッチマスタシリンダーASSY」という部品ですが、こちらもブレーキと同様に前回の履歴に基きASSY交換を行います。
上記はクラッチペダルを踏み込んだ際に「クラッチマスターASSY」を介してパイプから伝わってきた油圧をリヤ側のクラッチ部分に伝達しを行う「スレーブシリンダーASSY」です。
この部品については「クラッチマスターASSY」と同様、比較的に安価でもある為、当店では敢えてオーバーホールなどは行わず、定期的にASSY交換を行っています。
因みに液漏れしたらその時に部品交換をすればなどとの考えは旧車維持に際してはビートに限らず「ご法度」。出来れば「転ばぬ先の杖」的感覚が宜しいかと思い、当店では先回り予防整備をお奨めしております。
小生を含めスタッフ全員が現役ビート乗りの当店では、管理ユーザー様に於かれましては今回の様に「無駄なく無理なく」、また「大人はケチらないで無駄に金を掛けない」的精神で何時もご相談させて頂いております。<(_ _)>
ご覧いただき、ありがとうございます。
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