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M/W様ご所有の黄ビート総合メンテナンス最終章 初期慣らしを兼ねた試運転の後にクラッチに不具合が発生!

2019年08月11日

栃木県在住のM/W様ご所有の黄ビート総合メンテナンスも、いよいよ最終章となりました。<(_ _)>

エンジン&ミッションを本体に搭載を済ませ、先ずは小生が初期慣らしを兼ねたテスト走行を数回に分けて約100㎞程実施。その後の検車に於いてもオイル漏れや水漏れ等もなく、順調な仕上がりとなりました。

 

そんな最中にM/W氏が突然ご来店されました。そこでお預かりしている黄ビートの総合メンテナンスが完成間近であるとの現況をお伝えしました。

丁度週末と言う事も有り、お時間が許せば約500㎞程の慣らし試運転をお願いする事となり、それではと、快くお引き受けい頂きました。<(_ _)>

週が明け、予定通りに試運転を終えた黄ビートが戻って参りました。

NEWエンジンは走行が進むにつれて体感でも感じ取れ、スイスイと軽く滑らかになってきた感じとのご報告を頂きました。(^^)/

 

再びリフトアップにてにて各部点検。その際にクラッチの部分からの「カラカラ」という異音を感じ取りました。(T_T)

只・・・、その異音。お客様に於いては、こちらから説明しないと判らない範囲かも知れない程度。

 

しかし今回はエンジン&ミッションのオーバーホールと共に、クラッチにおいても純正新品パーツを使って組み上げております・・・。

それなのに何故「ガラガラ音」が出るのでしょうか?(T_T)

 

ぱっと考えて、この系統の音発生の答えは二択。

しかし、クラッチペダルを踏み込むと音は消えるのでミッション本体の問題では無く、残るは矢張りクラッチ系しかなく・・・。

そんな訳で、早々に原因究明を兼ねてクラッチ系メンテナンス開始となりました。

 

操作イメージとしては、クラッチペダルを踏み込むと、踏力にてこの部位にレリーズベアリングが押しつけられクラッチディスクに伝達されると言う仕組み。

ミッションを取り外し各パーツの状態を確認してみると、クラッチカバーのダイヤフラムの中央先端部の「ツメ高さが何と不揃い」の状態を確認。

この状態でレリーズエベリングが押しつけられれば、当然クラッチディスクに伝達される力は均一とはならず。今回の様なごく短期間に於いてもクラッチディスク表面も偏摩耗を起こして仕舞い、更に状態が進行した際には「ジャター」をも発生します。

 

しかし、新品パーツ装着後の走行僅か500㎞で通常起こりえる現象では無く、増してやドライバーはビート乗り十数年のオーナー様。

慣らし運転中につき当然特別大きな負荷を懸けた訳でも無く・・・。

今回は純正新品パーツの精度不良が原因で異音が発生したと断定。

 

再び純正新品パーツを使用にて組み上げ作業を施工し、その後、再度試運転にて異音解消を確認しました。(^^)/

今回の案件。一般的には気づき難い事でも、ビート専門店として同車種を集中的にメンテナンスしている当店ならでは解決法だったと思われます。(^_^)v

但、残念ながらこのところ、他の純正パーツに於いても同様の不良が数点見受けられるのも事実。都度、パーツセンター経由にて状態を確認して頂きながら改善を求めておりますが、中々思うようには進まずが現状となっております・・・。(^_^;)

なので、今後も良い意味での「監視役」を務めて行きたいと思っております。

また、供給が困難であっても必要不可欠なパーツに於いて、今後も積極的に自主製作を進めて行きたいと思っております。

さて、4月末からと長期間に於いてお預かりしておりました黄ビートですが、総てのメンテナンスを無事終了。お盆前の今週末、愛知県にお住まいの新オーナーであるご子息と共にM/W様はご来店となりました。

 

今後とも楽しいビートライフをお続けくださいませ!! m(_ _)m

 

 

 

読んでいただいてありがとうございます。

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