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最近の「エンジンオーバーホールの際のあるある」をご紹介します。(‘;’)

2021年04月12日

下記画像は最近のイソマサオートの作業場にて日常的に垣間見る光景となっております。

 

そしてこれらは総てビートのエンジンとなりますが・・・でも何故こんなに一度に沢山のエンジンが?との疑問が沸くのも当然。

その理由の一つが旧車ブーム到来とでも言いますか、昨年春頃から管理ユーザー様以外のビート購入や、他店から購入やメンテナンス管理されていた個体の総合メンテナンスのご相談が急激に増加した事にもあります。

 

但し、当店が販売する車両については基本的に管理ユーザー様がお乗りになっていた個体が殆どの為、管理状態もすこぶる良く、車体から取り外した既存エンジンでリフレッシュの意味でのオーバーホールは特に大きな問題も無く容易。

しかし後者の様に過去に他店でメンテナンスをされていた個体や、最近他店で購入し数か月お乗りになった後、各部のトラブルを含め本来の調子と感じられず総合メンテナンス依頼にて持ち込まれるケースも多くあります。

実はそれらの既存エンジンに多くの問題を抱えている場合が意外に多く、個体から既存エンジンを取り外しそのままエンジン製作コラボ先へ送ると・・・数日後、決って先方から電話が掛かって参ります。(‘;’)

 

※上記パーツは修正が叶わず再使用が不能となった走行僅か5万キロの「カムシャフト」です。

内容としては送ったエンジンの状態に問題が有り、其のままではリビルド化が図れないとの回答。更にその内容は既に廃盤となり新品で揃わない部位の瑕疵を伝えるものも多く・・・。

要するにご依頼を頂いた総てのエンジンが、そのまますんなりとオーバーホール施工が叶わないという事なのです。

 

そこに「エンジンの群れ」の理由があります。”(-“”-)” ご覧のエンジン群は他車から取り外した物で、先の理由でオーバーホールに問題が生じた場合に活躍することになります。

 

そして最近は、上記問題を少しでも緩和すべく、車体から取り外したエンジン本体を発送前に自社で簡易的に分解点検を実施することにしております。(^^)/

 

内容としては目視及び計測器を使って点検測定し、再使用が叶わず既に新品で入手が難しい部位が有れば、違うエンジンの同部位と組替えを行います。

 

更に上記シリンダーヘッド関連の新品パーツと共に梱包にてコラボ先へ送ります。

 

上記を状況を鑑みれば今後は更に状況は悪くなることは必定となります。

 

従ってエンジンの状態が良いと思われるうちにリフレッシュされるのが好ましい選択となります。

 

あと大事なのは、持ち込まれた個体の状態を直す側が確りと把握し、如何様にするか適切な判断をするのも重要です。

理由は新車時から30年を迎え、昔と今では修理のポイントも微妙に違っているところにあります。今から20年前や10年前の修理とも比べて、今現在は更に対処箇所の増加が伴います。

あともう一つ、治す側の人間が日常的にビートに乗っていないと、ユーザー様の真のご要望に対処出来ない場合も有るのではないか?とも考えられるからです。

いわゆる感覚の相違とでも申しましょうか・・・。

当店の店長などは通勤で毎日150キロ程を走行しますので、嫌が応にも多くのトラブルの症状に直面します。その内容は皆様のビートのメンテナンスの際に当然反映されています。

簡単に言うと30年の間に根づいた「都市伝説」と「過去の実績に拘り過ぎ」ても、それだけでは流石に今後のメンテナンスは難しくなったと言えます。(*^。^*)

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

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