画像は東京都在住のT/M様ご所有の走行距離7.6万Kの白ビートとなります。
末永くビートライフを楽しみたいとの思いから乗る前に確りと予防整備を実施しました。(^^)v 今回はエンジン整備のご紹介となります。
で、この度の話はこんな感じ
個人間売買にてビートを手に入れ、車両を引き取った後、直ぐに当店に立ち寄られて無料検車を実施されました。<(_ _)>
当日は丁度タイミングも良く、他のお客様の来店ご予約も少なめの日和でしたので、お待ち頂くことなく拝見することが出来ました。
早々拝見すると、現車は暫く動かしていない様子が伺えます。
また、検車と共に過去の整備歴などを確かめてみましたが、前回の「タイミングベルトの交換ステッカー」には2010年に実施の記入が・・・。
うむ、今が2022年も間もなく終わろうとしていて・・・前回の交換から12年、いや間もなく13年目となっては・・・。 (;^ω^)
例えその間の走行が僅か2万キロであっても、先ずお勧めするのが「タイミングベルト関連一式」交換となります。
しかし最近はプラグホール内にエンジンオイルが溜まる症状も多く診られるようになり、整備内容も更に一歩深く踏み込んでの作業を要求されるようになって参りました。
下記は過去記事となりますが・・・。
※上記は過去にご紹介させて頂いたものです。スマートフォンでご覧の場合は上記文字をクリックしてください。
この作業にあたっては参考記事にもありますようにロッカーアームという部位を取り外し、カムシャフトが露出した状態まで取り外す事となります。
ここ迄やるならいっそこの先を見据え、未だトラブルを発症していない状態のエンジン本体の「セミオーバーホール」作業実施がお勧めとなります。
具体的には「シリンダーヘッドのオーバーホール作業」及び「シリンダーヘッド及びシリンダーブロック断面の面修正」及び「シリンダーヘッドガスケット交換」となります。
( ^)o(^ ) 一見!参勤交代の際の大名行列の如き有様ですが。
あれ?それにしても何んで「バルブ」と「バルブスプリング」がこんなに沢山並んでいるの?
当店ではオーバーホール作業の際と共にセミオーバーホールに於いても、「各バルブ」と「バルブスプリング」は新品を使って組換えを行って居ります。上記画像は新旧の「バルブ」と「バルブスプリング」なのです。
この作業に依り、目視点検等では判り得ない極細微な経年劣化等の瑕疵を見落とすこと無く、良好なエンジン再構築化を目指します。
「IN、OUTロッカーシャフト」や「IN、OUTロッカーアーム」も新品部品を用いて組み換えを行います。特にロッカーアームに於いては高回転エンジンが故に劣化具合も進み、折損なども容易に起こり得る事例を考慮しての選択です。
上記は「バルブステムシール」と言う部品でシリンダーヘッド内部を潤滑しているエンジンオイルが、バルブステム部分から燃焼室へ入り込むのを押さえる為のパッキン的な役目を果たす部品となります。
若しこの部品が劣化すると、バルブステム部分からシリンダー側へエンジンオイルが流入し、最悪は減速時にマフラーから白煙を大量に吐き出します。併せてエンジンオイルの消費も起こります。
過去に於いて他所で「リビルドエンジン(再構築化)」を搭載した個体が複数台入庫したことがありましたが、中には上記症状を発症する物も実際に見受けられました。
ユーザー様に経緯を伺うと、ネット上などで安価に取引されていた物だそうです。恐らく製作時にコストダウンを計るべく「シリンダーヘッド周り」については洗浄作業のみで組付けられたリビルドエンジンも存在していたとのかとも思われます。
エンジンを分解して、其のまま組み上げても「オーバーホール」と言えますが・・・。(~_~;)
シリンダーヘッドの再構築化を済ませた後に、「シリンダーブロック」に於いても断面の面修正を済ませ、「シリンダーヘッドガスケット」を新品に交換しました。
そして車体に残して置いた「シリンダーブロック面」と「シリンダーヘッド」をドッキングさせてた後に各補器類を装着にて「エンジン本体セミオーバーホール」は完成となります。
ご覧いただき、ありがとうございます。
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