旧車を維持してゆく為には経年劣化の事実に目を背けず、確りと整備を施してから楽しまれるのが肝要。またその際には、「旧車であることを深く理解した専門店」で施工されることをお勧め致します。
この度は福岡県から陸送手配頂いてのご入庫です。
※以下は実際にお客様から頂いたメールからの内容を一部抜粋抜粋させて頂きました。
症状としてはエンジン始動後、暫くするとチェックランプが点灯する、というもの。
点灯のタイミングは上記のほか、エンジン始動直後だったり始動から数分後だったりで、計4日間確認しましたがマチマチでした。一度点灯すると、エンジンを掛け直してもすぐ点灯していました。共通するのは、ものすごく暑い日だった、ということです。(8月18日〜21日)
GWにお電話させて頂いた際は標高が高い所への登りでチェックランプ点灯、エンジン失火(その後九州に戻った後も阿蘇にて一度同様の症状あり。しばらくして自然復旧)でしたが、今回は失火の傾向はありませんでした。申し訳ありませんが、車両到着後、故障探求と復旧をお願いいたします。

実はこのVer.Zは昨年の5月末から11月にかけて外装を省く、エンジン本体&トランスミッション本体のほか、各部を「先回り予防整備」を兼ねた「原点回帰}(部品交換)を当店で施工履歴があります。また、その際にECU本体を含め殆どの電子部品を新品交換した経緯があります。

となると、疑う部分はここ最近施工が急増しはじめた「ハーネスの劣化による断線」を疑わざる負えません。
原因はやはり新車時から装着されているエンジンハーネスの断線でした。※新品のエンジンハーネスは既に製廃の為、今回は中古部品を用いて交換を施工しました。

既知ご紹介の通りこの個体の場合は直近で殆どの部品交換が済んでいる為、ピンポイントで原因解明が可能だったのです。とはいっても取り外したハーネスのどの部位が特に駄目とかで無く、相対的に劣化していたと考えられます。
だとすると「壊れたら都度改善」を図っておられる一般的整備方法の個体ですと、何処が主原因なのかのアタリが難しく改善は難航するのではないかとも思われます。

上記以外でもいわゆる「サービスマニュアルに載っていない修理」が極端に増えたのも旧車の嵯峨かとも。なので出来れば傷んでいる配線に負荷をかける行為は極力されないのも立派な予防だと思います。
施工後、数か月の間、時折エンジンの始動後の状態と試走を繰り返し「チェックランプ点灯」の無きことを確認した後に、お客様に完治のご連絡を差し上げました。
では、年末のお引き取りの為のご来店をお待ちしております。( ^)o(^ )
ご覧いただき、ありがとうございます。
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