旧車を維持してゆく為には経年劣化の事実に目を背けず、確りと整備を施してから楽しまれるのが肝要。またその際には、「旧車であることを深く理解した専門店」で施工されることをお勧め致します。
専門店の役目とは、各部をどのタイミングで整備するのが愛車にとって有意義なのかを都度的確にご提案させて頂くことです。
ビートは総合的なバランスが優れている個体なので「何も足さず、何も引かず」が基本となります。
(株)フリクション様が自社製品の仕様変更に伴い、新たに設計したピストンで製作した2基のエンジンを、当店スタッフが実車に搭載して都度改良を加えながら、走行テストを行うこと約5万km。
当店としては経年で劣化したエンジンを回帰することを目的に、当店専用の「ピストンキット」(イソマサ対策部品)がこの度、完成の運びとなりました。<(_ _)> ※(株)フリクション様の仕様とは大幅に異なります。
上記「ピストンキット」は度々ご紹介の通り、「長くビートを楽しめる」を目的として製作しましたので、特出した出力向上や部分的高性能を狙った仕様では御座いません。※凸を極めすぎると凹のリスクも負うことをお忘れなく・・・
エンジンリフレッシュを行う際には極力オリジナルを優先しています。
上記は新しいピストンキットを開発するに至る経緯を紹介した過去記事となります。
飽くまで「原点回帰目的」ですので、製作に際して重要視したことは、今後エンジンリフレッシュをお望みの皆様が困ならない様な要素も含めて製作を決断した次第です。
具体的にはピストン本体の関連の一部部品の残数にも限りがあり、またそれついては今後のオーバーホールの際には益々が交換必須となりえる部品でもあります。
簡単に申し上げると、入手し易い部品が使えるようにシフトすれば、今後も安定した供給が叶う訳で、今回はそちらを使用出来るように工夫して製作としました。
尚、詳細につきましては「ミート・ザ・ビート」の会場にてご紹介させて頂きたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございます。
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