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長期車庫保管実走行5779kmの真実!?一台のビートが30年ぶりに再び路上に戻っていく再生物語!その4  エンジン&トランスミッション

2026年09月21日

長期車庫保管ビートの再生計画 その4

 

前回に続いて、今回も長期車庫保管されていたビートの再生作業をご紹介していきます。
各部の現時点での状態確認も、ほぼ完了しました。

 

そして、程なくしてエンジン本体及びトランスミッション本体が車体から取り外されました。

 

当然ですが、このタイミングでエンジン&トランスミッション本体を車体に固定している各マウント類も交換します。

せっかく主要機関をリフレッシュするのですから、30数年前のマウントをそのまま再使用する理由はありません。
走行距離が少ないから大丈夫。
そんな単純な話ではないのが、長期車庫保管車の難しいところです。

エンジン内部を覗いてみると……
取り外したエンジンについては、まずシリンダー内部を内視鏡を使用して確認してみました。

 

すると、シリンダー壁にやや深めの摺動痕が確認されました。
長期間ほとんど動いていなかったエンジンですから、内部についてはある程度覚悟していましたが、やはり実際に確認してみると気になるところです。
実走行5,779km。

数字だけを見れば、誰もが「ほとんど走っていないからエンジンは大丈夫だろう」と考えるかもしれません。
しかし、今回のビートは約30年間、ほぼ動かされることなく眠っていた個体です。
クルマというものは、走っていないからといって時間まで止まってくれるわけではありません。

 

こちらについては、今後のエンジン製作をお願いするコラボレーション先にて、各部品の状態を確認しながら交換・リフレッシュを行い、必要な修正加工も併せて実施する予定です。
せっかくここまで手を入れるのですから、単に「エンジンが掛かればOK」という再生にはしません。

これから先、このビートが元気に走り続けられる状態まで持っていく。
そこを目指します。

 

トランスミッションはどうする?
一方、トランスミッションについては、当店にて分解点検(オーバーホール)を行います。

 


※上記参考画像には既に製廃となった部品も一部含まれます。
内部の状態を確認したうえで、必要に応じて部分的な部品交換を実施。
もちろんオイルシール類を含め、経年劣化が懸念される消耗部品についても交換します。

 

そして車体へ装着する際には、クラッチ関連部品も新品へ交換する予定です。

「おや?」
「ミッションもオーバーホールするの?」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、走行距離だけを考えれば、今回のトランスミッションはまだ十分使用出来る可能性があります。
しかし、ここで少し想像してみてください。
リフレッシュされ、元気を取り戻したエンジン。
その一方で、30数年前から基本的にそのままのトランスミッション。
この二つが再び一緒に動き始めたら、果たしてどうなるでしょうか?

長期間眠っていた部品に、今までとは違う元気なエンジンから力が伝わる。

 

それまで問題なく使用出来ていた部品であっても、再び走り始めてから不具合が発生する可能性は否定出来ません。
そして、その時になってから、
「やっぱり、こちらもやっておけば良かった……」
では遅いのです。

 

今回のような長期車庫保管車の再生では、現在動くようにすることだけを目的にはしていません。
「今」だけではなく、「再び走り出した、その先」まで考えておく。
それが、長くこのビートと付き合っていくためには大切なことだと小生は考えます。
だからこそ、今回のトランスミッションもこのタイミングで分解点検を行います。

そして、作業は暫くお休みです

そんなこんなで作業は順調に進み、エンジン本体及びトランスミッション本体が車体から取り外されました。
しかし、エンジンを取り外した状態で、車体を何時までもリフトアップしたままにしておくわけにもいきません。

 

そこで足回りを仮組みし、車両保管場所へ移動することにしました。
 
これから、取り外したエンジン本体はコラボレーション先へ。
そこで各部の状態確認から、必要な部品交換、リフレッシュ、修正加工などを行っていただきます。
そして、エンジン本体のリフレッシュが完了し、当店へ戻ってくるまでの期間。
暫し、この「長期車庫保管ビートの再生計画」記事はお休みとなります。
 

尚、今回の再生計画ではサスペンションキットの交換も予定しております。
こちらについては部品入荷の関係もありますので、エンジン搭載のタイミングで改めてご紹介させていただく予定です。
 

約30年間眠っていた一台のビート。
外観は驚くほど綺麗でも、その内部には30数年という時間が確実に流れていました。
ここから先は、一つひとつの部品と向き合いながら、再び元気に走り出せるビートへと仕上げていきます。

 
作業は更に続く……。

 

 

 

ご覧いただき、ありがとうございます。

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