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訳あってお先に若人の夢を叶えさせて頂きます。その2 水まわりとブレーキリフレッシュします。

2023年09月17日

大方の車両が登録から30有余年が経過した個体です。旧車を動かすのなら経年劣化の事実に目を背けず、確りと整備を施してから楽しまれるのが肝要。またその際には、「旧車であることを深く理解した専門店」で施工されることが大切です。

 

前回ご紹介させて頂いた東京都在住のY/T様にご成約頂いた黄ビートの納車整備作業の様子となります。

 

「ラジエターCOMP」については一度交換履歴があったにも係わらず劣化が確認され、結果的に水まわりパーツの全交換を余儀なくされました。上記は既に製廃となってしまった「クーリングファンモーター」「クーリングファンCOMP」をイソマサ対策部品を使って交換しました。

※既に製廃となったホース類なども、ワンオフ製作となると一つ一つの部品も単価が嵩みます。この程度の簡単な部位については、他車種流用にて「一寸した工夫」を行う事で「低価格」での対応が叶うように当店では努めております。

 

「ウォーターパイプCOMP」の交換と共に「各ウォーターホース類」、「ウォーターホースクリップ」も総て新品部品に交換。

 

そして上記画像の「エクスパンションタンクCOMP」を含む各部水まわり関連部分の先回り予防整備は終了となりました。

 

続いてはブレーキ系のリフレッシュとなりますが、この部分に付いても部分的交換では無く、重要なのは総合的な部品交換となります。

上記「マスターシリンダーASSY」は現況交換の様子が無いようであれば、当店では必ず新品交換を選択しています。

このタイミングで交換する理由は、上記パーツは既に「ご相談パーツ」だからです。まだメーカー在庫数としては多めですが、今交換して置けば数年後のメンテナンスの際に「オーバーホール」を選択できます。

材質がアルミ製の為、シリンダー内劣化(摩耗)状態に依っては、複数回の分解が叶わなくなりますので・・・。

 

上記同様に、左・右「リヤブレーキキャリパーサブASSY」、「リヤ―ブレーキパッドセット」、「リヤブレーキディスク」、「リヤブレーキホースセット」などを洩れなく同時交換としました。

 

次にフロント側ホイールディスクを取り外して視ると・・・。各パーツの劣化が確認されます。

実際にテスト走行を試みた際にもフルブレーキング時に明らかに車両の挙動に違和感を感じましたので・・・。

因みに作業開始の際の総合検車ではリヤ側の「フロントハブハブベアリングASSY」や「リヤナックCOMP」は既に交換済。

 

「フロントアクスルシャフトASSY」を手動で回わしてみるとと「ゴロゴロ」と若干の抵抗感を感じます。原因は「フロントハブベアリングASSY」の劣化です。

 

「フロントハブベアリングASSY」の交換となると、当然同時交換したいのが「フロントアクスルシャフトASSY」となります。画像中右側のシャフトの部分に「フロントハブベアリングASSY」は圧入装着されます。

交換後はゴロゴロ感も無くなりスルスルとシャフトは回転するようになりました。

抵抗値が大きく伴えば、当然!燃費にも悪影響を及ぼす場合もあります。

 

そして、フロント側のブレーキ系各部のリフレッシュもリヤ側と同様に終了となりました。

結果として大きな「安心と安全」を確保出来ました。(^O^)/

入庫される数多くの個体を鑑みた場合、推測するに、世の中に現存するビートの殆どがまともにブレーキが利いていないように思えます。生命に関わる部位ですので、細心の注意を払い、確りとメンテナンスしておきたい部分です。

 

また、上記はボンネット内に固定装着されている「スペアータイヤ(テンプラチャー)」ですが、普段は殆ど使用されることも少ないかと思われますが・・・。緊急事態に対応が叶わないと大きな問題ともなり兼ねません。

お客様のことを考えればご納車時に最新の物に入れ替えご納車するのが専門販売店として当然の務めだと思っています。

 

作業は更に続きます。

 

 

 

ご覧いただき、ありがとうございます。

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